そして・・・試合開始

木曜日。

学校は午後からなので、ちょっと早めにうちを出て、郵便局へ向かう。
そう、昨日受け取った書留の不在通知。なんだか分からないけど、もしかしたら「100億円当たりました」とかかも知れないので(いぇ、何にも応募した覚えはないが)、ちょっとわくわく。

いつものように軽く30分ほど並んで、やっと郵便局窓口へ。そうそう、郵便局といえば、最近やたらとあちこちの郵便局で改装工事をしている。今まで郵便局というと、窓口がガラスで仕切られていて、まるで「パチンコの換金所」とか「宝くじ売り場」みたいな感じだったんだけど、改装後はどこも「お客さんと郵便局員が直に接する事が出来る」作りになっている。もともと仕切られていたのには理由があるんだろうけど(ex.暴力を振るう客がいる。勝手にペンとか持って行かれる。記入用紙の管理が出来ない。etc)、大丈夫なんだろうか。
まぁ何はともあれ、今までの郵便局は汚く暗くどんよりとしていたから、リニューアルは良いコトである。


さて、私の順番がやって来て、窓口に不在通知と身分証明を提出する。書留専用の保管場所をしばらくごそごそ探して、局員のおじさんが持って来たのは、薄っぺらい普通サイズの白い封筒。宛先と送り主を確認して、ガラスの向こうからこっちに渡しながらおじさんは言った。

「プレフェクチュールからだよ」


・・・プレフェクチュール・・・。


いつも、コンボカシオン(許可証の更新が出来たから取りに来いっていう手紙)は普通郵便で来る。ていうか、いままでプレフェクチュールから書留なんか貰ったコトない。これは・・・まさか・・・。


はやる気持ちを抑えつつ、学校へ向かう道すがら封筒を開けてみる。


中には、こんなものが入っていた。

続く。