いきあたりばったりの旅〜初日〜

spoutnik2005-04-20

旅初日。旅の道連れレイコ嬢と、マルセイユの駅で待ち合わせ。早速出がけにパスポートを忘れた事に気づき、走って取りに戻る。「ちらっとだけどイタリア国境をかするみたいだから、一応持っていった方がいいよな」くらいの気持ちだったのだけれど、実際取りに戻って正解だった。何故なら、「ニースとその近郊を巡る旅」になるはずのこの旅行、初日で何故か北イタリアの街、トリノに降り立っていたからだ。
そもそも、ニース行きの切符を買って乗り込んだのがイタリア・ヴァンチミリア行きだったことが、旅を大きく変えた。当初の目的だった、「絶景の渓谷を通る電車」が、このヴァンチミリアから、フランスのタンドという街までのコースらしい、という事で、ニースには降りずにそのままヴァンチミリアへ。駅でいざタンド行きの切符を買おうとしたら「タンドは、無理。リモーネまでなら買えるよ。」と言われて(なんでかは謎。イタリアの駅だから、イタリア内の切符しか買えないのか?)リモーネがどこなのかも分からないまま、切符を購入。調べてみると、リモーネはタンドの1駅先だったので、「まぁじゃぁいっか」ということにして、とりあえずヴェンチミリアの街に出てみた。
ニース、モナコからわずか1時間足らずでイタリアというのも驚きだけど、やっぱりどことなく漂う異国な雰囲気にすっかり旅気分。カプチーノを飲み、ジェラートを食べ、いつしか「まだフランスに戻りたくない。。。」という気持ちが2人の中に沸き始める。
続いて降り立ったリモーネは、名前でイメージする「南国チックな街」ではなくて、実は冬場はスキーヤーで賑わい、夏場は避暑地、というような街で、ちょうど今は街中がお休みモード、という感じだった。まだ雪の残る、こじんまりと可愛らしい街。
時刻表を眺めつつ「さて、これからどうするか」というところで、3つの選択肢。
*とりあえずニースに戻る
*さらにイタリアに入りジェノバ
*とりあえずこのまま北上してトリノ
既に「イタリアもっといたい」という気持ちが高ぶっているため、当然ジェノバトリノかという2択になったわけで、ジェノバだと少し到着が遅い電車しかなかったため、全く基礎知識のないままトリノ行きが決定。
トリノというと、2006年に冬季オリンピックが開催される所だけど、そんなことすら、着いてみるまで思いつかなかった私たち。しかも、「着いたらインフォメーションで宿を聞こう」なんて言っていたら、着いた時刻にはすでにインフォメーションは閉まっていて、ユースも空きがなく、ようやくホテルにチェックインしたのが夜の23時前。
思えば遠くに来たものだ、というのが1日目の夜、眠りに落ちる瞬間に思ったことだった。。。