Raspail

spoutnik2004-12-31

晦日は日本料理を作ることになった。食材を買いにオペラに行くついでに、懐かしいメトロ6番線沿いを散策。パリのメトロはほんとにいろんな名前が付いているけれど個人的にはRaspail(ラスパイユ)という響きがとても好きだ。そして、Raspail近辺にあるアパートの壁の感じも好き。パリはあいにくの雨模様だったけれど、散策は気持ちよかった
オペラ付近に出るのも4年ぶり。街並が少し変わっていた。何より驚いたのが、オペラ通りにスターバックスが出来ていたこと。フランスにはスターバックスはないんだとばかり思っていた・・・。なんかそれはそれでこだわりというか、フランスの意固地な感じが出てて良かったんだけどな、ちょっとがっかり。まぁ、観光地だしね。あと、以前文化堂があった所が、Book-offになってた!しかも、日本と同じ店構え!かなり目立ってた。けど日本の本が古本価格で手に入るのだから、パリ在住日本人の皆さんは大助かりかな?
それからエース食品で食材の買い出し。マルセイユでもある程度の物は手に入るけど、やっぱり品揃えの豊富さには改めて驚いた。ついつい衝動買いでいっぱい買ってしまいそうになったけど、踏みとどまって、我慢、ガマン。やはり年越しということでソバと巻き寿司を作ろう、と決めていたので、材料は簡単に揃った。
巻き寿司はサラダ巻き風。というのも、昨夜友人が、「スシは生の魚がないと出来ないんでしょう?だったらポーランドは海が遠いからできないかも」と聞いてきて、「そんなことないよ、じゃぁ、生の魚を使わないで作るよ!」という運び。だから、フランスでもポピュラーなかにかまと、ツナ缶と、キュウリと、だし巻き卵と、サラダ菜で巻き寿司を作った。ちゃんと、すしの子で味もつけたし。彼女のお家はガスコンロじゃなくって電気コンロだったから、米の炊け具合が不安だったけどなんとか。で、年越しソバにはかき揚げを乗っけて、かなり日本の年越しっぽくなった。けど一番好評だったのが、ついでに作った肉じゃが。ポーランドでは主食の勢いでジャガイモを食べるけど、こんなに美味しいジャガイモ料理は食べた事ないって言ってくれた。
夜中は子供を寝かしつけてから、0時を待って、発砲ワインでささやかな新年のお祝い。街のほうから花火があがる音と人々のざわめきが聞こえて来て、静かだけどわくわくした瞬間だった。「妊娠中でも大晦日のフェットは欠かさなかったのに、子供がいると出かけられなくて残念だ」と友達はこぼしていたけれど、こういう静かなのもたまにはいいんじゃなぃ?
ただし、この後上の子Tymonが熱を出して吐くは泣くは、大変な事態になってしまったのでした。