祭りの後

spoutnik2005-01-11

すっかり年も開け、新年気分も抜けて来たというのに、マルセイユは未だにクリスマスの余韻を引きずっている。もっとも、これはマルセイユにかぎったことではなくて、フランス全体的に(多分)、クリスマスが過ぎてもだらだらと飾りをそのままにしたりしている。日本だと、イベント事が終われば「はい、撤収!」という感じだし、そうしないとなんだか縁起が悪い、みたいなところがあるけれど、フランスではおかまいなし、今でもサンタがアパートの壁にぶら下がっているし、街のライトアップもそのままだ。そして、「もう要らないよな、場所とるし」と判断された可愛そうなもみの木たちが徐々に道路脇のゴミ捨て場にやってくる。しかも、ちらかったゴミ箱周辺。これは別にカラスが荒らしたわけでも、とりわけ汚い所を狙ったわけでもなく、こうなのだ。ゴミはゴミ箱に、入れて下さい。せめて。ところで、フランスは先進国なのに、ゴミの分別が全く浸透していない。確かに街のところどころにリサイクルステーションのようなものはあるけれど、別に「ゴミは分別するもの」という意識はないみたいだ。もしくは「分かってはいるけど、面倒くさい、(フランス流に言うと)誰に迷惑かけてるわけじゃないし」なんてもので、ドイツとか日本レベルにゴミが分別出来るようになるにはまだまだ時間がかかりそうだ。大家さんとかアパート別に分別に取り組んでいる所もあるみたいだけれど、実際国を挙げて、なんて事態が今の時点では想像もできない。頑張れ、フランス。