フランスを食す!

spoutnik2005-02-18

昨日の朝まで、今イタリアにいる古くからの友人が遊びにきてた。ナポリから,名物「ババ」とモッツァレラを持ってきてくれた。彼は料理人歴8年という本気の料理人さんで、しかもイタリア修行&食べ歩きを経験したて、ということで,正直「やったぁ、美味しいもんつくってもらお〜!」と待ち構えてた。日本から来るよりは近いとは言っても、イタリアからフランスまで、遊びにきてくれたわけだし、「フランスの美味しいものを食べさせてあげたい」気持ちと「美味しいものを作って欲しい」気持ちの両方を満たす為にけっこう忙しい4日間だった。というわけで4日間の食日記。

1日目。日曜日ということで結局うちでリゾットを作ってもらう。「フランスの野菜を食べてみたい」という彼の欲求も一応は満たされたか?イタリア米よりも頑固な米に少し悪戦苦闘していた。

2日目。とりあえずはクロワッサンを食べながら海沿いを歩いて観光。やたらと風の強い日で吹き飛ばされそうになりながら、ファロ公園、ノートルダムを観光。昼過ぎに外食。ビストロっぽいこじんまりしたお店で,定食を食べる。ここは、前菜,主菜、食後のチーズがひとつのお皿に載って「今日の一皿」みたくなっていて、グラスワイン付きで10ユーロ。主菜は豚のソテーか牛肉のタルトだった。牛肉のタルトは絶品。また行きたい店になった。カステラン近くのお菓子屋さんでいくつかケーキを買ってから,「巨大スーパー」カルフールへ。お目当ての「ブレスの鶏」(フランスで美味しいと有名な、ブレスという町の鶏。)も見つけて、丸ごと購入。ブレスというのは、Bourg-en-Bresseという地方なので、よく分からないけどしゃれでBourgのワインを購入。鶏にあうかな?本当は夕食も外で、なんて言っていたのだけれど、昼が遅かったのと、ケーキを食べたらお腹いっぱいになったのとで、結局夕食らしい夕食なしに就寝。

3日目。今晩はマルセイユ在住の友人を呼んで、ご飯会をしよう、ということで、朝から準備を始める。昨日のカルフールである程度の買い物はしておいたのだけど,野菜と魚介類を見にノアイユへ。ちなみに寝坊したため港の魚市には間に合わず。トマト,レモン、イチゴ、殻付きの牡蠣、ニンニク、キノコを買い、途中Paulによってケシの実付きのFlute(細いパン)とクロワッサン、ココナツのフラン(卵と砂糖と粉のシンプルなお菓子)を買う。ここの売り場の女の子がカワイイ、という理由で「明日も来たい!」。のんびりしていたらもう2時過ぎ。帰ってパンにチーズを挿んだのとフランをつまんでから鶏の解体を開始。本人も「頭付きは初めて」ということで、わたしも解体を習う。キノコを切る。それから、「卵黄だけで練る生パスタ」の仕込み。7人前で計21個分の卵黄を使用。なかなかコレステロールが高そうな料理だ。さばいた鶏のがらと野菜でブイヨンをとりつつ、牡蠣のグラタンに使うベシャメルを炊く。お米のサラダ用にお米をゆで,ゆで卵を作り,野菜類を切る。このへんでちょっとお腹がすいてきたので,ブレスの鶏を塩胡椒でさっと焼いたのと、内蔵系(ハツ、砂肝etc)の塩焼きにグリル野菜を付けたもので、軽く食事。鶏が最高に美味しかった!それから休ませておいたパスタ生地を切り、ブイヨンの灰汁を卵白で取る。一昨日の残りのリゾットでライスコロッケを作るため、バゲットを乾かしておろし金でパン粉を作る。イチゴも買ったし、お菓子でも作ろうかな,なんて言っていたら日が暮れてきてしまった。「ちょっとのんびりしすぎたね」と反省していると、友達が次々と到着。準備が遅れたのと,偶然にも今日お誕生日のクリストフがちょっと遅れてくる、ということで,のんびりモードの食事が始まった・・・。つづく。