フランスを食す!2

spoutnik2005-02-23

こないだの続き。翌日はおいしい昼食にありつく為に、プレーンという若者に人気の地区に行ってみる・・・が、寝坊して時間が遅かった為、大方のレストランはもう閉まっている。せっかくここまで来たし、という感じでお土産を買いにマルセイユ石けんのお店へ。ちょうど何時間かおきにある「石けん工場見学」が始まったところ。急いで参加する、と、中に溢れた石けんの香りと宙を舞う石けんの粉にやられてくしゃみがとまらない。それでもなんだか楽しい気分を味わい、作り方もなんとなく分かって面白かった。友人は小型の石けんをお土産に全種類(10種類以上)購入。途中で買い食いしていたパンのせいでそれほど空腹感もなかったので、キッシュの専門店に行ってキッシュを購入、近くのカフェに入って食べる。カフェオレを一口飲んで友人がしみじみ「ナポリカプチーノを一度飲んでみて欲しい、本当に美味しい。ミルクの泡とエスプレッソが飲み始めてから飲み終わるまで、同じ割合で口に入ってくる。エスプレッソも濃厚だし、絶品」と話してくれた。コーヒー好きのわたしはそれだけで「いつかナポリに行かなくっちゃ」という気持ちになってしまった。その後、「フランスで床屋に行きたい!」という友人を連れてうちの近所の床屋へ。(前日から、あそこは良さそう、と本人が目星をつけてた)。「彼はイタリアから遊びにきた友達で、思い出にフランスで髪を切りたいのだそうです、でも彼はフランス語が話せません、大丈夫ですか?」と聞くと、「だーいじょーぶ!!問題ない!まかしとけ!」という温かい言葉。怪訝な顔もいっさいしないムッシューにすっかり安心して、「後で迎えにくる」と約束してひとまず部屋に戻る。(あのオヤジはほんとに感じが良かった、いつか私もいってみよ〜)。約束の20分後に迎えに行ってみると、すっかり散髪を終えてがっしりジェルで頭を立たせた友人が。「どぅ?コレ!?」と本人は言っていたけど、なかなかマルセイユっぽくてかわいらしかった。それから、うちのすぐ近くにある、「マルセイユでは有名なチョコレート屋さん」に。味はお墨付きなのだけど、全て昔ながらの量り売り、しかも1キロ45ユーロとけっこうなお値段な上に大きな固まりしかない。既におおきな固まりでカットしてあるものは、それより小さく割る事は出来ないんだとか。スペシャリテは「ラベンダー入り、タマネギ入りです」と言われたのだけど、無難にナッツ系のを何種類か、お土産に購入。そして一度部屋に戻ってから、夜こそはちゃんとマルセイユの名物料理を食べよう、と、はりきって出発。バスに乗って海沿いのちいさな入り江にあるレルトランへ。わたしもマルセイユに来て初めての「ちゃんとしたレストラン」に少し緊張してしまった。そして念願のスープドポワソン(魚でダシをとったスープ)を食べ、私たちのガストロノミー(美食的?)な3日間は幕を閉じた。常に食べ物の事を考え、出来るだけ美味しいものを食べようと集中した3日間、すごく有意義だったしシアワセだった・・・。美味しいものを食べることは大切だと再認識したいい機会だった、けど、しばらくは胃を休めた方が良さそう・・・。