le Bus 1

spoutnik2005-03-06

毎日学校のあるエクサンプロバンスに通うため、バスを利用している。まずはうちの近くのバス停から市内バスに乗って、長距離バスターミナルまで行き、そこから高速バスに乗り換えてエクスへ。うちから学校までスムーズに行けば1時間10分くらいの行程。
長距離バスの駅までは歩いたって15分程度の距離なのだけれど(少し上り坂)、せっかくバスもあるし、しかも長距離バスの1週間定期に市内バスの14回券(次の週には持ち越せない)が付いてくるので、使わないと勿体ないような気持ちになってしまうのと、冬の間は歩くのが寒いとかまぁ、いろんな理由からできればバスで行きたいと願ってしまう。実際、時間通りに来てくれればずいぶん時間の短縮になるし、歩くとしてもバスと同じルートを通るから、抜かされるのも癪なのだ。というわけで毎朝時刻表をチェックし、目当てのバスに乗れる時間に合わせて家を出る。けれどフランスのバスってヤツは(特に私が利用する市内バス49A)は、まったく時間通りに来てくれない。たまにちょっと早めに来るのはまぁ許せても、もうかれこれ20分も待っているのに来ない(とっくに目当てのバスの次のバスの到着予定時間も過ぎてる)。もう20分も待って、それから15分歩くともう完全に遅刻。しかたなくバスが来るのを待ち続ける。となると、寒空の下、朝早い授業のときなどまだ夜明け前の暗闇の中、「もう絶対バスに頼らない」と心に誓う。そしてバス停で立ち止まらず歩いた日に限って後ろから来たバスに抜かされる。毎朝いちかばちかの勝負。最近賭けにやぶれてばかり(=遅刻してばかり)で、ほとほと嫌になる。「オタクのバスは時刻表を守ろうっていう気持ちがあるんですか!」と怒鳴りたくなるけれど、フランス語で立派にまくしたてる自信がないのでできない。くやしい。
ところでいつも不思議に思うのだけれど、よく車掌さんの横にぴったり寄り添ってなにやら親しげに話している人を見かける。老若男女問わず、どのバスにも、そういう人がいる。知り合いなのか、たまたま世間話に花が咲いちゃったのか。。。日本のバスだと「運転中には運転手に話しかけないで」というような事が張り紙に書いてあったと思うのだけれど、フランスにはそういう決まりはないらしい。乗り込む時にみんな「ボンジュール♪」と言いながら乗り込むのも、日本とは違うところ。
そのかわり、「次は○○です」という親切なアナウンスもないので、どこで降りるかはっきり分かっていない時などまったく気が抜けない。動体視力がないと、今過ぎたバス停がなんだったのかも読みとれず、かなりどきどきするのでした。