le premier jour du stage

spoutnik2005-03-14

先週の土曜日から、パン屋さんで研修をする事になった。マルセイユで知り合ったお友達のつながりで。フランスでスタージュする事は、今回の渡仏のまぁ、メインな目的だったので、嬉しいと同時に、「やっぱり人と人とのつながりは大事」としみじみ。ところで、行く事になったパン屋さんとで、先週「面接」の様なものがあって、「どうしてマルセイユに来たのですか」とか「前の仕事について」とか「雇用形態について」とか「給料について」とか、事務所のようなところで1時間ほどに渡って聞かれた。フランスでスタージュ=軽い握手でいきなりスタート、のイメージしかなかった私は、こんなちゃんと面接してくれて、「合法的にスタージュをする方法を考えてみましょう」と言ってくれ、しかも今は大学で語学を学んでいて、週末しか空いてない、と言ったら、「じゃぁとりあえず、週末だけ来てみますか?」と、柔軟な回答。いい人だ。。。私のためにパン屋を探してくれた、友人の知り合いが、よほどの権力者なのか?

ともあれ、こうして私の「フランスパン屋修行」が始まった。働き始めて、驚いたのだけど、このパン屋、かなり人気があるらしい。日曜日には朝の開店から、お客の行列が絶えない。なにしろ、5人くらいの売り子さんがいる。店構えも結構大きいし、設備もわりと新しい。パンというと、「焼く1時間前から暖かいところで発酵」とかあるけれど、この店では「冷蔵庫兼発酵機」なるものを使っていて、プログラミングで指定した時間に、焼ける状態になっている。だから別に、パンを発酵するために早く出勤しなくってもいい。(以前スタージュしたところは、この機械がなかったので、夜中の2時から働いていたけれど、この店は4時から。)
衛生に関する注意書きや、冷蔵庫の中味を分かりやすく書き出してあったり、と、頑張っている様子があちこちに見受けられる。
それから、もっとも驚いたのは、従業員用トイレに「接客の心構え」のようなものが貼ってあったこと。「お客さんを待たせたり、相手に先に「ボンジュール」を言わせたら、あなたの負けです」などなど。接客についての教育なんて、フランスではないものだと思っていたので、かなり衝撃だった。新しい、って感じがする。まさに「いろんな意味で人気のお店」。いきなり決まったスタージュで、こんな働きやすそうな所に入れて、私はシアワセだ。