勤労フランス人

spoutnik2005-04-24

フランス人は働かない、という言葉をよく聞くけれど、よく働いている人たちも当然いる。特に食に携わる職業の人は、日本人に負けず劣らず働き者なのではないかと思う。お菓子屋さんは例えば12月は休みなしで働いたりするし、パン屋は毎日朝早い。
今働かせてもらっているパン屋の人たちも実によく働く。売り場のおばちゃんだって朝5時からしっかり7〜8時間は働いている。何時間働こうとも休憩がないので、けっこう疲れるし、お腹もすいて、しまいには胃はきりきりするし、頭もくらくらしてくる。周りの職人達も朝の3時から昼13時頃まで、計10時間(日によってはもっと)、休憩なし(!)で働いている。もちろん、たまにつまみ食いをしたり、タバコを吸いに出るひともいるけれど、基本的に「休憩時間」というものがない。売り場のおばちゃんとか女の子達に至っては、つまみ食いすらしていないようで、「この人たちお腹すかないのかな」と不思議に思う。ずっと立ちっぱなしだし、せめて30分くらいでも椅子に座って休憩できたらいいのに。。。なんて思ってしまうけど、これって日本的な考えなのかも。もしかしたら彼らは「食事はこんな仕事の合間じゃなくて、帰ってからちゃんと家族と食べたいし、休んでいる分を引かれるならその分早く帰りたい」という気持ちで、我慢しているのかも知れない。
基本労働時間は、週35時間という風に法律で定められているようだけど、パン屋やお菓子屋はだいたい週1日しか休みがないし、毎日最低でも7時間は働いているに違いないから、これはどう考えても「よく働くフランス人」。
その代わり、夏には(多分交代で)1ヶ月ほどのバカンスをとれるようで、そこがやはり日本とは大きく違うところ。仕事をする雰囲気も、わりかしゆったりしている。それでもやっぱり「この人たち(お腹もすかずに)よく働くなぁ〜」と感心してしまうのであった。