三銃士

spoutnik2005-04-29

うちの担任は映画鑑賞も勉強のうちと固く信じる女性で、この7ヶ月の間に10本以上のフランス映画を鑑賞した。その分文法の説明でもしてくれ、と思う事もしばしばだけど、まぁ気楽と言えば気楽である。
ついこの間見終わったのは、「La fille d'Artagnan」、そのまま訳すと「ダルタニアンの娘」。
ソフィー・マルソー扮するダルタニアンのひとり娘エロイーズが、修道女として暮らしていた修道院を悪党に荒らされ、仲間を殺された復習をするため、隠居生活を送る父ダルタニアンに力を借りに実家に戻って来る。本当は女に武器など持って欲しくない父だったが、悪党にさらわれてしまったエロイーズを助けるために、昔の仲間、三銃士(もうけっこうよぼよぼのおじいちゃんたち)とともに戦いに挑む、というお話(多分)。フィリップ・ノワレ扮するダルタニアン始め、おじいちゃん連中がかなりいい味を出していて、特に、昔ながらのヒロイズムを重視して、あえて険しい崖を登って互いに老体をいたわり合ったり、敵を追いかける道中でも「いずれはカフェを開きたいんだよなぁ、美味いコーヒを出す」なんていかにも「フランス老紳士」なところが、なんとも可愛らしい。最後のエンドロールの所の自己紹介も可愛い、お辞儀したりして。ソフィー・マルソーの切れの良いフランス語もなかなか小気味よいし、衣装もなかなかいい感じ。
三銃士にまつわるちょっとした小細工も盛り込まれているようで、もう1度「三銃士」を読み返してみたい気持ちに駆られる。というわけで書店でちら見してきたけど、その分厚さと字の小ささにちょっとたじろいでしまった。。。もう少し暇になったら読んでみる事にしよう、と。。。
オリンピックの時にやたらとテレビでフェンシングを流していた事が印象的なフランスだけど、こういうのを観るとやっぱり「この国は剣の国なんだなぁ」ってしみじみ思う。
三銃士 [DVD] Les trois Mousquetaires 三銃士〈上〉 (岩波文庫) 三銃士〈上〉 (岩波文庫)
ところでこの映画の邦題は「(ソフィー・マルソーの)三銃士」。こういう機会でもなければ手にする事もなかったかと思えるタイトル。。。なんか違うなぁ〜。