ほめてあげます

spoutnik2005-05-08

バイトをしているパン屋兼お菓子屋は、「接客教育」が行われているっぽい所が、フランスっぽくない。てっきりフランスって国には「お客様」的な意識は存在しないものだと思っていた。そう思わない事にはやってられないくらい悔しい思いを数々したし。
でも、このお店は違う。パトロンの趣味なのか?、どこから見つけてきたのか知らないけれど「接客川柳」みたいのがあっちこちに貼ってある(しかもたまに違うやつに変わってたりする)。しかも、日本で見かけるようなやつよりなんだか「ふむふむ、なるほど」と思わせるような事が書いてあるので、今日は最近貼られたばかりの新しいやつをご紹介。
「お菓子のサービス係に入っているときは、お客さんにまずかけるべき言葉は「何をお詰めしましょうか」よりは「何かお気に召したものはありますか?」の方がいい」。。。このへりくだり方、なかなかフランス的じゃないしフランス的。
ちなみに、この紙になる前に貼ってあったのは、「お店では、お客さんがあなたを必要としているのではなく、その逆だという事を意識して働きましょう」。。。こんな事を意識して働いているフランス人がいることすら衝撃。
日本のように「お客様は神様です」なんていう大げさなものではなくて、もっとモラルに問いかけるようなこのフレーズ、なかなか粋だなと思っていつも着替えながら微笑ましく見ている。
「次は何が来るかな」なんて楽しみにしているのは、きっと私だけだろうけど、いやぁ、ほめてあげます、頑張れ。