ワクチン〜4度目の伝説〜

spoutnik2005-05-24

今日はゆめじにとって年に1度の大イベント、狂犬病ワクチンに行ってきた。学校の担任(GTO)のお姉さんがマルセイユではないけど獣医をしているという事で、前もって教えてもらっていた「マルセイユでお勧めのいい獣医さん」に予約を入れておいたのだ。日本を出た時に揃えた仏語版ワクチンの証明書などを携え、外出の度にちびってしまう小心者ゆめじのために、ペットシーツの替えも持った。
獣医さんのある場所はメトロで2駅。最寄りのメトロまでは歩いて5分ほどなのだが。。。もうちびってしまったのね。。。ゆめじは固まって静かに伝説の更新。可愛いやつだ。
いざメトロについてみると、あれ?シャッターが閉まっている。なんだ?ストか?聞いてないけど?と思ったら、事故で閉鎖してるらしい。やばい、予約しているからには遅れられない、しかも獣医さんの電話番号もって出るの忘れた〜!ということで慌ててもう1つの路線に移動。まったく、こんな日に限って〜!
ともあれ、獣医さんに到着、持ってきた書類を元に「猫ちゃんカルテ」を作ってもらう。「ゆめじ」という発音が、フランス人は苦手。でも微妙な発音ながらも、無事登録も完了、待合室で待っていると、別の看猫さんがやってきた。どこかの手術をしたのか、顔の周りにラッパを巻かれて、不安そうにしきりに二ャ〜ニャ〜と泣いている。それに反応してゆめじも固まった身体をさらにキュッと。フランスの猫はフランス語を話しているのか分からないけど、不安なニュアンスはやはり猫同士、通じるようだ。そんなゆめじをなだめすかし、緊張で汗ばんだ肉球をマッサージして待つこと5分、先生が呼びにきていよいよ診察室へ。
担当してくれた獣医さんは女性で、とても感じの良い人。聞いてみると、この先生が、うちの担任のお姉さんの同級生だった。ゆめじは相変わらず固まったままで、身体を触られたり、耳の中を覗き込まれたり、されるがままになっている。緊張のあまり、獣医さんにいくといつもまさに「借りてきた猫」のようになってしまうゆめじは、獣医さんを困らせた事がない。実家で飼っている小太郎くんは、普段は全く覇気がないくせに、獣医さんにいくと「猿のように」大暴れするらしいから、それに比べたらうちのゆめじはたいしたもんだ。よしよし。獣医さんにも「親切な猫ちゃんね」なんて褒められる。いえ、恐怖で動けないだけなんですが。それでも、経験を積んだからか、獣医さんの雰囲気がいいからか、今まででは一番リラックスしているようにも見えた。体重は来たときより0,5KGほど増えて、5,2KGだった。まぁまぁこのくらいなら。。。って、運ぶのかなり重かったけど。持っている先から筋肉痛になりそうな勢いで、手が肩から抜けるかと思った〜。
フランスでは、狂犬病のワクチンは特に義務ではないと説明してくれたのだけれど、日本に帰るときの事を考えて一応継続して受けておく事にした。お値段33,5ユーロ。高いなぁ〜、まぁ。。。仕方ない。
フランスに来て、まだ普通の病院にも行ったことがないのに、獣医さんを先に経験してしまった。まぁ中の作りもやることも、ほぼ日本の獣医さんと同じで、安心した。
帰りは結局、30分くらいかけて歩いて帰ってきたのだけど、好奇心旺盛でなおかつそれを隠そうとしないフランス人、みんな通りすがりにゲージを覗き込む。「あ〜、猫!なんて名前?」と聞いてきた人には「ゆめじ」と答えたのだけど、やっぱり「じ」の発音が微妙。。。ユメールとかユマンとか、フランスでも簡単に呼べる名前にするべきだったか?
8月には3種混合のワクチン。こんどは、伝説残さないよう、頑張れゆめじ。