部屋探し〜最終章?!その1〜

spoutnik2005-05-29

<前回までのあらすじ>
〜かれこれ1ヶ月間(というか、心もとなささで言えば9ヶ月間)悩まされている、アパート探し。外国人学生でなおかつ現地に保証人がいない事で、なかなか契約を取り付けることができない。そこで見つけてきたloca-passという「保証人を肩代わりしてくれる公的機関」。保証期間は最大18ヶ月なので、不動産を通すと全く威力を発揮できないようなので(不動産の場合、最低3年の契約が必要なので、18ヶ月じゃダメと言われる)、大家と直接交渉できる機会を狙おうと、毎日ネットで3行広告をチェックしていた。〜
そうしてめぼしい物件に電話をしては、期待と失望を繰り返していたある日。電話をかけたけれど留守電だったため、ダメもとでメッセージを吹き込んでみた。「アパート、まだ空いているようなら、電話ください。」
こういう場合、わざわざ電話をかけてきてくれる大家はほとんどいないのだけど、この大家はかけてきてくれて、早速見に行く事になった。
いつも、見に行く所までは、行けるのだ。そこからの、支払いの話になってから、もつれる。単なる「お宅訪問」で終わる、部屋探し。「へぇ〜、広いですね〜」なんて台詞が空しい。ということで、今回も「見に行ける♪」とはしゃげる気分でもなく、「ここからが勝負」的な気持ちだったのだが、この先が今までとは少し様子が違った。
「あの、保証人がいないので、loca-passという機関に申し込むつもりなのですが・・・」「ふうむ、よく知らないなぁ、ちょっと見せて、ふうん、18ヶ月の保証が付いてくるんだね、いいんじゃない?やってみようか」
場所も、値段も、広さも条件にあった所で、見に行った感じもよい、という事で(まぁloca-pass大丈夫ってだけでも充分なんだけど、実際)、じゃぁあの、明日にでも書類を集めて契約をしましょうか、みたいな願ってもない展開に。。。という所で、大家さんの奥さんから電話がかかってきた。
「ええと、明日の約束を、延ばして欲しいの。というのはね、loca-passに申し込むためには必要な書類があってね、それを持ってきて欲しいのです、loca-passの事務所に行って、『保証契約書』を下さい、と言えばいいから、それを貰ったら、契約という事にしましょう」
・・・何の事だかよく分からないけれど、(この時点で大家の奥さんはかなりloca-passについて調べたらしく、あれこれとそろえる書類を教えてくれたりして、もはや私より詳しかったりする)契約の約束を延期されるとなると、焦る。今までの数知れない悪夢が頭をかすり、いてもたってもいられなくなって、ちょうどエクスにいたにもかかわらず、マルセイユにとんぼ返りしてloca-pass事務所へ。
「あの、やっとloca-passで貸してくれそうな大家さんが現れて、契約をしようという事になったのですが、『保証契約書』を貰ってこいって、言われたんです、貰えませんか?」
すると、受付のお姉さんはあからさまに怪訝な顔をして、無言で奥から担当らしき別のお姉さんを連れてきた。「どうしました?」
しかたないので、もう1度同じ台詞を繰り返す。(何しろこの台詞を1回で決めようと何度も心の中で反芻してきたのだ)
「あのですね、loca-passというのは、まず大家との契約が必要なんです。大家さんと、契約をして、連名でこちらに申し込んでもらう、それ以前には、こちらでは何をする事も、何の証明を出す事も、できないのです。あなたは学生でバイトをしている、だったらloca-passで承認されるのは確かです。そういう風に大家を説得して、まず契約をしてもらわない事には、こちらではなにもできません。」
・・・そうですか。
なんとなく分かってきた。。。大家の欲しがる「保証契約書」。大家的にはloca-passで保証される、という保証が、欲しいのだ。賃貸の契約をしてしまってから「loca-pass降りませんでしたけど、でも契約したんだから住みますよ」という事態を恐れているわけだ。
やばい、あと少しという所なのに・・・!
部屋は借りられるのか?!
・・・その2に続く(長くなったので疲れた)