部屋探し〜最終章?!その2〜

spoutnik2005-05-31

<前回までのあらすじ>
〜いよいよ、loca-pass取れるなら、契約してもいいという心の広い大家さんが現れ、「まずはloca-passが降りるという証明を貰って来て」と言われるが、loca-pass側は「あくまで大家との契約が先」との一点張り。あぁ、あと少しという所なのに。。。足取りも重く家路につく〜

家に戻って、ともかく大家(の奥さん)に電話をしてみる。「あの、loca-passに行って頼んだんですけど、やっぱり契約が先で、何の証明も出せないと言われました。ただ、バイトをしている学生なので、loca-passは必ず降りるからと大家さんに言え、と言われました。。。」
大家の奥さん(強いて言うなら、郁恵さん)、一瞬黙ったものの、「そうねぇ、じゃぁ、降りるのは確かだって言われたのね、じゃぁ、分かったわ、明日また待ち合わせをして、契約をしましょっか!」
なんだか危うい橋を渡っている感があるため、やった〜♪とも思わなかったけれど、とにかくこの大家さんはいい人に違いない。普通の大家が、ここぞとばかりに取り上げる弱点を、ことごとくスルーしてくれている。これは完璧に書類を揃えて挑まねば。。。
そして翌日。必要と思われる書類はコピーをし、いざ新しく借りられるかも知れないアパートへ(大家さん夫婦はマルセイユから車で1時間ほどの街に住んでいるので、待ち合わせはいつもそこなのだ)。
大家の旦那さんの方は、かなりオシャレでイカした親父で、久しぶりに「志茂田景樹」という名前を思い出させるような人物、対応も寛大で「まぁ、loca-pass、大丈夫でしょ!」なんて気楽そうに言っている。こちらはいよいよ契約書やら規約書やらを前に緊張。。。郁恵さんがあれこれと説明をして、仕切ってくれる。
「ともかく、loca-pass降りるっていうこと前提だから、一応ここに『loca-passが降りなかった場合、全てを白紙に戻します』と言うようなことが書いてあるからね」と説明されて、また緊張。。。1週間経っても、loca-passらら何も連絡が来なければOKという仕組みらしいけど、なんだかその1週間が怖い。
それから、郁恵さんの指示で一緒に申請書に記入を始め、必要な書類を何度もチェック。と、そこで、いくつか気がかりなことが。

  1. 過去3ヶ月分の給与明細、と書いてあるが、バイトを始めて2ヶ月しか経っていないため、最初の1ヶ月分の給与明細しかない。
  2. 学生、とはいうものの、既に語学学校は終わっていて、次の学校の登録をしていない。
  3. loca-passの保証期間中、ずっとバイトを続けなければならないのか、よく分からない。

「まぁまぁ、とにかく、申請してみましょう、ほぼ完璧に書類は揃ってるんだから!」という郁恵さんの励ましに支えられ、翌日loca-pass事務所に出向いてみた。
「あの、loca-pass申請に来たんですけど、書類を持って・・・」「あ、はぁぃ、分かりました〜」
・・・えぇ!?ちらっとでもいいから、中の書類に目を通すとかしてくれても。。。そしたら不備があったら今すぐどうにかできるのに!
せっかく来たのに3秒で終わって悔しいので、一応会話を試みる。「あの、結果は1週間ですか?」「えぇ、1週間くらいですね」・・・もう聞くことがない。なんだかすっきりしないが、事務所を後にする。気がつくと、全ての書類をコピーでしか渡していないのだった、大丈夫かしらと不安になるけど、普通ああいうのって、誰かがオリジナルに目を通して、コピーを提出する物だし、目も通してもらえないのにオリジナルを渡しちゃうこともできない。ともかく1週間やきもきすればいいのだ、と腹をくくった。
帰宅してから、一応郁恵さんに電話を入れる。「あの、今日、提出してきましたけれど、全然見てもくれなくて、いいのか悪いのかさっぱり分かりませんでした。
すると、郁恵さんの口から、思いもよらない台詞が。
「あのね、旦那とも話してみたんだけどね・・・」

・・・その3に続く。