とりあえず、酒。

spoutnik2005-06-04

えぇ。明日は3時半起床予定です。今週から、「バカンスには学生も週に35時間労働可」なので、毎日バイトに行っている。いつも始発のバス(平日は5時30分発)に乗るので、朝は4時過ぎに起床。日曜日は始発が6時15分なので、「いつもよりちょっとゆっくり寝れる〜♪」と思ったら、「迎えに行くから。4時45分」と言われ。。。「了解。。。」
朝は、苦手なのです。いい加減、観念しろよ、と自分に言い聞かせながらも「寝てたい、朝は、寝てたい!」とダダをこねている。まぁ、昼過ぎには帰れるんだけどね。疲れてなにもする気になれない。暑いし。
ところで、先日めでたくアパートも決まり、一緒に働いてるおじさんジャッキーに、「いいお知らせがあるんだ♪」と言ってみた。
ジャッキー:「どうした?アパートか?」
私:「そぅそぅ、アパート、決まったの〜!たまたま親切な大家さんでね〜。」
ジャッキー:「それは良かった、おめでとう!」
私:「あとね、語学学校のディプロム(卒業試験みたいの)も通ったょ!(試験がある、と言っていたくせに、結果を報告し忘れていた)」
ジャッキー:「ほんとか!!!やったなぁ〜!おめでとう!ビズしなくっちゃ!!!(わたしたち同僚は、普段の挨拶はフランス式のビズ(両方のほっぺにキス)じゃなくて、握手しかしないのだ)」
私:「ありがとぉ〜!いやぁ、難しかったんだけどね。」
そこに、パトロンの息子、ローランもやって来た。
ジャッキー:「ディプロム、取れたって!めでたいなぁ!」
ローラン:「やったじゃん!おめでとぅ!シャンパンだ、シャンパン!点数は、いくつだったの!?」
私:「いやぁ、正確な点数は教えてもらえないんだけどね、15点から17点の間、らしい(フランスの試験はだいたい20点満点、半分の10点以上で合格)」
ローラン:「まじで?!じゃぁもっと高度なフランス語でしゃべらなくっちゃなぁ!」
私:「いやぁ、もう充分難しいって。。。」
その場は、このくらいで終わり、いやぁ、そんなにめでたがってくれるなんて、嬉しいなぁ、なんて思いながら仕事を続けていると、どこからか話を聞きつけたパトロンがやって来た。
パトロン:「マドモワゼル、ディプロム取ったって?!これ、あとでみんなでお祝いに飲もぅ!」
見ると、手にはシャンパンではないけれど、美味しそうなロゼ色のバンムス(スパークリングワイン)。
ほんとに私に振る舞ってくれるのかしら。。。なんて半信半疑ながらも、仕事が終わってさて帰ろうかとしていたら、パトロンがさっきのボトルを持って呼びに来た。
「ほら、マドモワゼルのお祝いだ!」
けっこうお店にお客さんもいたにもかかわらず、売り子のおばちゃん達も入れ替わりにやって来ては「おめでとぅ〜!次は何のディプロムとるの〜?」「やったわね〜!お陰でお酒も飲めて、ありがとね〜!」なんてひとりひとりと乾杯。横ではローランとジャッキーが「15点以上だからね、10,5点とは違うからね〜!」「ここの壁にディプロム、額に入れて飾らなくっちゃね〜!」なんてちゃちゃを入れて来る。
自分では「たいして何の役にも立たないディプロムだけど、一応区切りとして、受けてみるか」くらいのつもりで、確かに受かってて嬉しかったけど、別にお祝いなんかもしていない。
ただ、今回のみんなの喜びようからいっても、ディプロム社会のフランスでいかに「ディプロム」という言葉に威力があるかをなんだか実感したような気がした。
まぁ、便乗してお祭り騒ぎをしたいだけ、ってのもあるだろうけどね。空きっ腹にバンムスで、かなりくらっときた。しかし接客の合間に酒。。。やっぱフランス人だな。