生活の変化

spoutnik2005-06-11

毎朝、始発のバス(5時30分)に乗って仕事に出かける。始発のバスというのは、もう夜中のバス同然で、変な人が多い(ような気がする)。朝帰りっぽい若者とかは、まぁ分かるんだけど、どうしてこんな時間のバスに乗っているんだろう?というような人も、しっかり朝一番のバスに乗っている。毎朝必ず、一番前の席に座って、同じ姿勢、同じリュックをしょって(しょったまま)、新聞を読んでいるおじさん。どこまで行ってどこで降りて、家に帰るのか出勤するのか、とても気になる。尾行してみたい衝動にかられるけど、くっとこらえて先に降りている。
始発のバスというのは、なかなかのくせ者である。なぜなら、平日でも、それを逃すと30分は待たなくてはならず、「寝坊したので遅刻した」ことがバレてしまって、言い訳が出来ない。これが日曜日ともなろうものなら、1時間近く待たなくてはならない。寝坊して、猛ダッシュでバス停まで行ったものの乗り遅れ、1時間待つというのは、なかなか切ないものがある。
しかも、寝坊したわけでもないのに、2度も始発のバスに乗り遅れてしまった。というのも、最近、私の利用する89番のバス、道路工事のためにいきなり順路を変更しやがったのだ。いきなり、という所がにくい。いつものようにいつものバス停に行ったら、「このバス停は使いません」という投げやりな張り紙。だからどこに行け、という指示もない。仕方ないので、バス停1駅分歩いて探していたら、乗り過ごしてしまった。臨時バス停は、もともとのバス停から歩いて5分くらいの所にあって、「道路工事のため、6月1日から1か月くらいの間、こっちのバス停を使います」との張り紙。「そうかぁ、じゃぁ6月中は、こっちまで歩いてくればいいのね」とタカをくくっていたら!
なんと先日、待てど暮らせど、バスが来ない。始発のバスはいつもそんなに遅れないのにおかしいなぁ、なんて思っていたら、2つ先の道(昔のルート)をさぁ〜っと横切るバスが。えっ!と思って、臨時バス停を見ると、4角形のバス停の普段見えない場所に「23日から、元のバス停使って下さい」の張り紙。絶句。だったら、だったら、この「6月1日から1ヶ月」の紙をはがすとか、そもそももう臨時のバス停要らないんだから、撤去してくれよ!
ちなみにこの臨時バス停に1時的に変わっていた路線は5つくらいあって、あまりにも表示がいい加減なので、あちこちで「来ないバス」を待つ人や、「そこにはバスは来ないですよ」と教えてくれる人などが出現している。もともとこの辺りには、日がな一日ぶらぶらしている人が多いのと、文字が読めないらしき人が多い。(ここを通るバスの多くは、北の地域、マルセイユのディープタウン方面なので、アフリカとアラブの人の率が格段に高い)わたしも1度、もう来ないバス停で待っていた家族に教えてあげたことがあった。だから、乗り損ねてしまったこの日も、「なんだょ!じゃぁまた元の場所で待てば来るのね?!」と薄暗いバス停(臨時じゃない方)で待っていたら、親切にも「お嬢さん、ここのバス停は、バス来ないですよ」って教えてくれる人がいた(ガセネタ)。そんな親切(だけどガセネタ)に心を温めつつも、「しっかりやってよもぉ、バス!」と内心ムカムカだった。
だって!どんなに正当な理由があろうとも、「始発に乗れなかった」=「大遅刻」=「寝坊したんでしょ、実は?」だもの。結局、説明するのも面倒くさくなって、遅れてなんかいないふりをしちゃったんだけれど(ムリヤリ)。
そういえば学生時代は、よく始発の電車で帰宅していたなぁ。今とは全く逆の生活。本当は夜型のはずなのに。。。と思いながら、真っ昼間にさんさんと太陽をあびながら、帰りのバスを待っている。