14 Juillet 

spoutnik2005-07-15

今日は、フランスで年に一度の記念日、14 juillet(キャトーズ・ジュィエ)。フランス革命で、民衆がバスチーユ牢獄を占領して、旧体制に対して怒りを爆発させた記念日というか、まぁ封権制度を廃止して人権宣言へと繋がる、そのフランスにおける大きな転機であるこの日を、国の祝日としているわけである。日本では「パリ祭」という、なんだか楽しいお祭りみたいな呼ばれ方をしているけれど、兵隊の行進とかがテレビ中継されたりして、わりかし重々しい祭りである。もちろんパリだけじゃなくて、フランス全体の祝日である。
4年前のパリに続いて、2度目。パリでは、エッフェル塔であがる花火はキレイだったけれど、爆竹を投げつけられたりしてあまりいい思い出がない。ここマルセイユでも港付近で花火が上がるらしいという話だったので、見に行ってみたい気持ちもあったのだけど、まぁ3時起きだし、今年はおとなしく寝てようと決め込んだ。だいたい、日本で花火と言うと夜の8時くらいからだけれど、フランスでは暗くなるのが遅いので、花火も22時以降。
ちょうどいい感じでうとうと仕掛けたその時、花火が始まった。とてもじゃないけど寝ていられる程度の音ではなかったので、せっかくだし部屋から鑑賞してみることに。新しい部屋は格好の場所に位置しているらしく、「この部屋日本だと、花火が見える部屋とかいって付加価値付きそ〜」などと思いつつも、寝起きでぼんやり眺めてみた。
でも、やっぱり花火は日本。まぁ「お祝い」であげているわけで、「鑑賞目的」じゃない(?)から、日本ほど凝ってないのは仕方ないけど、でもなんだかなぁ〜、「間」が足りないっていうのかなぁ。ポーン、ポーン、っていう花火独特の「間」がなくて、色使いとか、高さや大きさの使い分けなんかもどうもイマイチ。
唯一、この花火だけは「あ、トリコロールね」と分かったけれど。
日本で例えば、建国記念日なんかに、日の丸の花火が上がるのを(そんなのないと思うけど)想像してみると、やはり花火っていうのの感覚が違うのかな、という気もして、妙に納得。
日本の花火大会は良かったなぁ〜、と思い出に耽ったりして、やっぱりフランス人的に「革命記念日」を祝う気分にはなれず。まぁでも花火はいい。来年もここにいるとして、もしも暇だったら、港辺りまで足を伸ばしてみたいものだ。
花火が終わってもまぁしばらくは爆竹の音があちこちでしていたけど、やはりパリに比べるとずいぶん大人しい感じがした。やっぱり「パリ祭」なのかしら。