映画

spoutnik2005-07-24

・・・を観た。
ウォン・カーウァィ、ミケランジェロ・アントニオーニスティーブン・ソダーバーグの3監督による3部作。
日本では。。。もうやった(やってる?)みたい。早いなぁ。
一番近くの映画館(徒歩5分)で、最初ティム・バートンのチョコレート工場のを観ようかと思って出かけたのだけど、この蒼々たる3監督につい惹かれてしまった。
一応感想。(タイトルは邦題を使ってみる)
「危険な道筋」/ミケランジェロ・アントニオーニ
なんだか、やっぱり年代をさかのぼった気分にさせてくれる映像。車のテールランプで、「あ、やっぱり新しい映画なんだな」と思い出すけど、なんだか60年代の香りがどこからともなく。。。女の人かな。最後のシーン、これが撮りたかったに違いない!とひとりで納得。それにしても、92歳という年齢で、なお監督としての姿勢を貫き通すことが、何よりもすごい。
ペンローズの悩み」/スティーブン・ソダーバーグ
カラーの部分とモノクロの部分に分かれているのだけど、どっちもいい感じだった。短くてなんだかすかっとした感じ。(内容的には、すかっとはしてないけど)
「若き仕立て屋の恋」/ウォン・カーウァイ
3作品の中で一番気合い入ってる感じ。やっぱりウォン・カーウァイ監督はすごいなぁ。。。光も色も役者も衣装も、全て完璧だった。フランス版だとタイトルは「la main(手)」。この方がいい気がするな。
どうやら、日本と上映の順番が逆なようで、最後にウォン・カーウァイ監督のインパクトが強くて、他がかすんでしまった感がある。まぁ、他はそれぞれ登場人物も3人のみだし、わりとさくっとしていたのだけど、最後のはいろんな意味で濃かった。
3つの短編の間に流れる映像も良かった。
原語で観たので、イタリア語、英語、中国語(フランス語字幕)というなんだか世界一周してきたような気分だったけど、かなり充実してていいオムニバスだった。5人くらいしか他に人いなかったけど。
映画はいいなぁ。ということで、次はチョコレート工場にするか、北野武が出てるやつにするか、はたまたフランス映画にするか、ちょっと楽しみである。なにしろ、気合いを入れて10回券(46ユーロ=6000円くらい)を買っちゃったので。。。この夏は海に行かずに映画にいくのだ。