並んで正座!

spoutnik2005-07-27

歩いてバス停から部屋まで往復するだけの生活でも、1日に必ず1度は「お金をくれ」と言われる。別に私がたいそうお金持ちな格好をしているというわけではなく、だれかれかまわずお金をせびっている輩が最近やたらと多い。少し前は、アラブ系の女性とか、路上生活者が主だったような印象があるけれど、最近はもう普通の若者が堂々と「お金ちょうだい」と道行く人に手を伸ばす。
だいたい決まり文句が「食べるものを買うお金を下さい」なのだけど、明らかに私よりももりもり食べてそうなお姉ちゃんとか、その金でどうせお酒かクスリを買うんでしょというような若者である。
どうして今日、今更ながら書こうかと思ったかというと、あまりにも「ふざけんな!!!」という若者がいたからだ。見るからに普通の若者、Tシャツにジーンズ、こぎれいな格好、もしかして両親と一緒に住んでんじゃないの?くらいの年代である。それが、道行く人に堂々と、当然の権利のように「食べ物買うお金下さい」と半ばカツアゲか?くらいの勢いで声をかけている。しかも、「良かったら、札で。」などと抜かしてやがる。何を言う!!!ちょっとあんた、本当にお金が欲しいんだったら、似顔絵書きでもジャグラーでも、せめて芸のひとつ覚えてやりなよ!!!と思う。ただ、芸をネタにお金を稼ぐとなると、きっと取り締まりだとか許可だとかがあるんだろう。っていうか、そういうのにはちゃんと許可がいるのに、こういう「路上カツアゲもどき」は取り締まられないのか???ほんっとに、そういうの全員正座させて、ほんとに働けなくてお金がなくて食べられないっていうのはどういうことなのか、しっかり考える機会を与えたい。なんだか、こういう他力本願であまりにも安直な若者が増えているような気がする。
フランスは失業率の高い国だけれど、実際のところ、失業している人全員が「仕事があるなら是非とも働きたい」という気持ちなのかどうかは、全く怪しいところである。
私は高校生の時に、財布を盗まれて電話をかけるのに100円、見ず知らずの人に頼んで貸してもらったことがある。頼んだ相手はさすがに気味が悪かったのか、「いいです、返さないで」と逃げるように去ってしまったけれど、あの時のありがたさと、100円の重みは今でもしっかり覚えている。
フランスの路上で「お金、頂戴」と歩く若者、どうせ礼もそこそこに、使ってはまた道に出るのだろう。彼らにとっては、貰ったお金は「持っている人が当然くれるべきお金」であって、感謝の対象ではない。ムリヤリ奪えば犯罪だけど、頼んでるだけだから取り締まりもない。「補導」、しようよ、こういう若者は!何をやってるんだ、フランス警察!まぁ無能で有名なフランス警察がどうにかしてくれるとは思わないにしても、こういう状況は、なんだか狂って来ているような気がしてならない。