迷い猫

spoutnik2005-08-30

昨日、ワクチンを打ってもらいにゆめじを獣医さんに連れて行った。おもらし伝説記録更新中なので、ペットシートの替えもちゃんと持った。6月に引っ越して来た今のアパートは、前のところよりもずいぶん獣医さんに近い、歩いて15分ほどの距離。前の狂犬病のワクチンに続いて、今回は3種混合ワクチンである。
さて、重いゆめじが入ったゲージを両手に抱え、いざ出発。なるべく車の少ないルートを選んで、小道を行く。毎回だけれど、ゲージを抱えていると、通りすがりにみんな「うぁ、猫ちゃんだぁ〜♪」みたいな顔をしてくれるので、ちょっと嬉しくなる。たまに、「中国人〜喰うのかぁ〜?!」みたいな罵声もあるけど、まぁ気にしない。喰うわけないだろ!
と、前から来た若い男性がやけに興味深そうな視線をゲージに送りつつ、通り過ぎた。「よほど猫が好きなのかな」と思ったその瞬間、「あのっ!」と呼び止められた。「すみません、その猫、あなたのですか?!」
「実は、同じような白黒の猫が、5日前から行方不明なんです。それで、もしかして、と思って・・・」
「あ、そうなんですか・・・でもコレはうちの猫なんです、日本の猫。」
「そうですか・・・すみません、呼び止めちゃって、」
「いえいえ、もし良かったら、連絡先を教えて貰えたら、もしも見かけたら連絡しますよ」
「えぇ、もちろん!今もこうして、チラシを貼って歩いてたところなんです!」
「あぁ〜、ほんとだ、白黒でちょっと似てますね〜。見付かるといいですね、わたしも気をつけて見ておきますよ」
「ありがとう、よろしくお願いします!」

そして貰ったのが、このチラシ。「zero」という名前の白黒猫で、耳が小さいところが特徴的。この後行った獣医さんにも同じチラシが貼ってあり、帰り道でもあちこちで見かけた。飼い主さんの一生懸命さがすごく伝わって来る。私が抱えたゲージの中に、白黒の猫が見えた時、「も、もしかして!!!」って思ったに違いない。藁をもすがる気持ちだったんだろうな、きっと。去勢してあると書いてあるので、見付かる可能性もけっこう高いと思う。一応わたしも、いつ見かけても連絡が取れるように、このチラシを日々持ち歩くことにした。

で。
獣医さんにて。
まず、ゲージを開けて「あっ、してない!」
そうです、おもらしをしてなかった。これは素晴らしい進歩。
その後の健康チェックも良好、そして気になる体重測定。
「5,33kg・・・5月に来たときから、300g増えてますねぇ」
「あ。増えてますか。」
「えぇ。何か生活に変化ありました?例えば前より狭い部屋に引っ越したとか、前よりよく食べるとか」
「いやぁ・・・部屋は前より広いんですけど、テラスがないから、かなぁ?」
「ごはんの量は?同じ?」
だいだい同じと思いますけど・・・あ、前はlightのエサしかやってなかったんですけど、最近普通のと混ぜてます(若干、高いので)」
「あぁ、だったら、lightあげてね、lightは別にダイエットの為っていうよりも、室内で飼っている猫向けに、っていうことだから」
「はい、じゃぁlightあげます、あの、太り過ぎですか?普通はどのくらい・・・?」
「普通は、5kg。だから、そんなにオーバーって言う訳じゃないけれど、こういう風に「来る度に少しずつ体重が増えてる」っていうのは、悪い兆候よ。これがどんどん大きくなって、しまいには映画に出てくるブー猫みたいになっちゃうんだから」
「あ〜、それは困る、困ります。気をつけます」
「だから、lightだけにして、量も少し減らしてあげてね」

。。。あぁ、ゆめじ。ついに先生から「ブー猫予備軍」を宣告されてしまった。確かに、1年前の今ごろは4kg台だったはず。やばい。白黒で、着やせして見えるからついつい「まだまだ小柄ね」なんて思ってしまうけど、お腹周りがけっこうきてるし。すでに重力に逆らえてないお腹の肉。

よし心を鬼にして。
明日から、減量(エサの)大作戦だ。腹が減ると暴れるゆめじと、積み木崩しのような生活になったらどうしよう。。。