もうひとりのBarry White

spoutnik2005-09-02

滅多にTVを見ないのだけれど、一昨日ふとつけてみたら、「夏満開!ギネスに挑戦!」みたいな番組をやっていた。夏の間各都市を回って、そこの住民参加でいろんな記録に挑戦してみようという企画らしい。ビーチバレーの玉をアタックで、1分間に何回的に当てられるか、とか、逆立ちをして1分で何回腕立て伏せが出来るかとか、飛び蹴りでギネスの高さに挑戦、とか。
で、TVをつけてすぐに耳に飛び込んで来たのが、「特別ゲストで審査員、Barry Whiteさんで〜す、ちゃんと数えてね〜!」みたいなかけ声。「えぇっ!!!」と思い画面を見ると、確かに黒人男性がにこやかに立っていて、英語訛りのフランス語で「セ・トレ・ビアン〜♪」とか言っている、しかも低音でいい声。
いや、だけど、Barry Whiteって、確か2年くらい前に亡くなっているはず。。。と思ったのは勘違いなのかしら?このまま見てれば歌も聴ける?いや、でも、これは明らかにおかしい、なんでBarry Whiteが、腕立て伏せの回数数えたりしてるのだ?!
このBarry White氏、審判役を任されているらしく、競技が変わる度にちゃんとやって来ては、目盛りの確認をしたり、「え〜と、今のは、5回ですね!」なんてコメントしている。結構甘くつけているようでいて、実はちゃんと審判してたりする。
例えば、「飼い主さんが投げたフリスビーを、わんちゃんはどこまで遠くでキャッチできるか」っていう競技の時。かなりきわどい地面ギリギリでわんちゃんがキャッチ、でも地面についたかどうか(空中でキャッチしてないといけない)、砂浜なのではっきり見えない。
「さぁ〜、Barry Whiteさん、決めるのはあなたですよ〜、もう一回ビデオを見て・・・わんちゃん頑張ってますよ〜!」
「え〜、コレは、ダメ、です、ね」
「あ〜!ダメですか〜?!わんちゃんには厳しいなぁ〜、Barry Whiteさん!(しかしなんでいちいちフルネームで呼ぶんだろ?)」
「う〜ん、わんちゃんは好き、大好きなんだけど、これは、ダメです、地面に1回ついてる。」
「うぁ〜、残念!はぁい、じゃぁもう一回、挑戦で〜す!」
てな感じ。
ギネスに挑戦とか言っても、結局どの記録も「この夏1番の記録」として保存されるようなので、結構アバウト、それほど真剣勝負な感じじゃなくて、どっちかというと「思い出作り」。

で。
TVは途中で疲れて寝てしまったのだけれど、あとで気になったので調べてみた。だって、やっぱりどう考えてもおかしいもの、Barry Whiteが浜辺で特別審査員。
そしてわかったこと。
Barry Whiteさんはもうひとりいた。
こっちのBarry Whiteさんは、身長2mの元バスケット選手、英語訛りの「ヨーイドン」なかけ声がステキなみんなの人気者らしい。
びっくりしたなぁ、もう。。。まぁ顔もよく見れば全然違うんだけど、声もいい声だし、かなり心乱れた。
ちなみにこのBarry Whiteさん、競技が変わって場所を移るたんびに、シャツと帽子を替えてた。オシャレさん。
そして、とても紳士でいい人。

歌手のBarry Whiteさんはやはり2003年に亡くなっていた。あの声がすごく好きで、いつか生で聴いてみたいと思っていたけれど叶わず。フランスのラジオでもよく流れているので、TVを見て私のように勘違いした人、けっこういるんじゃないかしら。。。でもこういうのって説明しにくいのかも。テロップで「注)歌手のBarry Whiteさんではありません」とかって。失礼だもの。

フランス語ですが、番組スタッフ紹介に写真と説明があるので、良かったら。。。
http://programmes.france3.fr/ete-de-tous-les-records/ete_records_lequipe.php3

あ、ちなみに、私の好きな(そして勘違いしかけた)歌手のBarry White氏は、コチラ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Barry_White