うちのおばあちゃん大公開

spoutnik2006-02-03

正月開けに日本に帰った日から、はや1ヶ月が過ぎようとしている。
そして、再びの帰国まであと1週間をきった。早いもんである。
前回の帰国では、広島にいる間、ほぼ毎日おばあちゃんちに行っていた。そして、一緒に編み物。たまたまわたしの従兄弟(おばあちゃんの孫)から「釣りに行く時にかぶるニット帽を編んで」と頼まれていたらしく、でもどういうのが(最近の人は)いいのかが分からなくて途方にくれていたらしい。と、わたしががぶっていたニット帽がおばあちゃんの目にとまったらしく。
そのニット帽は、実はフランスで「フランス式編み図(というかだらだらした暗号)にチャレンジして編んだ(自分なりの)力作。しかも出来たことが嬉しくて、続けざまに3個も同じのを編んでいた。ので、目数とか減らし目もまだちゃんと覚えてた!
というわけで、ニット帽完成までの数日間、わたしに編み物を教えてくれた師匠でもあるおばあちゃんに編み方の手ほどきをしてきたのだ。なんだかすごく変な感じ。おばあちゃんまで面白がって「先生が来てくれたから安心」なんて言ったりして。
実際のところ、この形のニット帽って全然真新しくもないし、難しいものでもないんだけど、やっぱりおばあちゃんにしたら「新しいことづくし」だったみたいで、何度も手に取って「はぁ〜、最近はこういうのをかぶるんよねぇ〜?」「やっぱり形が違うねぇ〜。」などなど、感心しているというか物珍しそうというか。
編み物を一緒にしながら、おばあちゃんの編み物との出会いなんかも聞きつつ。。。(なんと始めたのは女学校時代、着物の上に羽織るマフラーを編んだりするのが流行っていたらしい!・・・ってことはもちろん戦前。昭和初期のお話である。)今までに子供や孫、ひ孫に編んだものは、それぞれの寸法と使用した糸と共にスクラップされてある。もうセロハンテープが劣化して、ノートを開くといろんな物がぱらぱらと落ちてくるんだけど。
その歴史と几帳面さが物語る通り、おばあちゃんの編み目は本当にキレイ。全く自慢のおばあちゃんなのである。