鶏ひき肉

spoutnik2005-04-14

フランスでは、日本のようにいろんな形に切ったり加工したりした肉がスーパーに並んでいない。大抵がブロック肉か、ステーキ用の肉、それとハンバーガーのパテみたいになった状態で売っている牛肉。それで、それ以外の形の肉を買おうと思ったら、肉屋さんに行く。
もともとそんなに肉食ではないのだけど、たまに無性につくねが食べたくなる事があっても、鶏ひき肉というのが売られているのを見た事がなかったので、あきらめていた私。ところがここマルセイユでは鶏ひき肉が手に入る。肉屋さんに行って、「あの、鶏肉のフィレをひき肉にしてもらえますか?」と聞いて、パリではどこでも断られたのだけど(5〜6件回ったけど、とんでもない、という顔をされ、フランス人の常套句である「私にはそんな事をする権利がない"Je n'ai pas de droit!"」と追い返された)、ここマルセイユではアリ。しかも、前に買った肉屋さんでは「1kg買うならいいよ」と言われたので、今日も1kg買う覚悟で出向いたところ、その肉屋ではもう鶏フィレがない。仕方なく「またパリみたいに断られたら怖いな」とびくびくしながら別の店へ。どきどきしながら「あのぉ、この鶏フィレをひき肉にしてもらえますか?」と聞くと、「何グラム?」との答え。えっ!そんなすんなり!?というくらい、当然のようにひき肉にしてくれた。まぁ、若干前にひき肉にしたであろう牛肉だかの肉が混ざっているけれど、そんなこと気にしない、気にしない〜♪すっかり気を良くして、本日の夕食のつくねを作った。
パリの肉屋が聞いたら、さぞかし「これだからマルセイユは!」とバカにされそうだけど、このくらいゆるい感じが私にはいい感じである。